映画を楽しく観るコツ




 みなさんは映画を観に行って、その映画がつまらない!と腹立たしく思った事はありませんか?  経験のある方も無い方も、ちょっとヤ●ーなんかの映画の、一般の人のレビュー欄をちらっと見てみて下さい。『クソつまんない!』『最悪、これに5点つけてるヤツ、おかしいんじゃない?』等など・・・レビューというか好き派嫌い派で罵り合いが展開されています。(キル●ルやマトレ●等の超話題作に良く見られます。LORも例外ではありません)
 かく言う私も、観に行った映画がつまらなく、ゲンナリした事があります。
 そこで!!少しでも映画を観るコツをここで紹介したいと思います。
 映画を面白く観るコツ、それはズバリ!期待しすぎるな!!という事です。
 なーんだ、そんな事。と思う方もいますが、どうしてつまらない映画を観て腹立たしく思うのか。それは、『この映画を観る事によって得られるはずの満足感が得られなかった』という事になります。では何故得られなかったか?その理由のひとつに『過度の期待をその映画に抱いていた』という事が挙げられるのではないでしょうか。 
 具体的な実例を。私は以前『レリック』(1997)という映画を観に行きました。その理由は、映画館に置いてあるビラ。その中にこんな事が書かれていました。
『《セブン》の10倍、《エイリアン》の100倍怖い!』  当時私は既に両方とも観ていたんですね。そしてその宣伝文句を鵜呑みにして、どんなにオッソロしい映画なんだろう!!と思いきや・・・・・只の(モンスター)パニック映画でした。
 よくよく考えれば、『セブン』は猟奇サスペンス、『エイリアン』はSFのモンスターパニック。この両方と比べる、というのも何か違う気がします。とにもかくにも、セブンよりもエイリアンよりもスゴイ何かを期待していた私はすっかり期待を裏切られてしまったのです。それで学びました。あんまり過度な期待を持って映画を観るとこういうメに合うのだと。
 ある程度の期待をは抱くのは全然かまわないのですよ。そうでなければ映画を観ようという気が起きません。しかし、無意識の内に過度な期待を抱いていた事はありませんか?むしろ、話題作なんかを見に行く時は、『ふーん、話題作ね。キャストも豪華だし、それじゃあ、まあ、一応観てみようか?』位の心意気で。私はこの位の期待を持ってキル●ルを観に行ったら、何だ、意外と面白いじゃん。と満足して帰ることができました。

 過度な期待を抱いてしまう、というのには、配給会社側の過度な宣伝方法にも問題があると思うのですよ。とはいえ、向こうも多くの人に映画を観てもらうのが仕事ですから仕方ないと言えば仕方ないのですけど。 ここでも実例を出してみましょうか。昨年公開された『サハラに舞う羽(詳しいあらすじはコチラで→ttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=241401)』(原題:The four feathers)。これは公開よりも前に試写会を観まして、久しぶりにHレジャーを観れる、何かシリアスだけれど恋愛重視なのかしら?まあ、でもタダだしー。という程度の内容しか知りませんでした。で、実際観賞してみて・・・あれはサバイバルーな歴史アクションwith友情・ちょっと愛情だ!あらすじは、主人公・ハリーはエリート青年仕官。ところが、スーダンの英国反乱軍を鎮圧する為、出兵を命じられるのですが、戦争に疑問を感じ、それを拒否し、除隊。その後、士官学校の友人と婚約者から『臆病者』を意味する白い羽を送られる。もちろん婚約者も去っていく。 悩んだ末、ハリーはその羽を返すため、1人スーダンへ向かうのであった・・・ というものです。映画についての批評はここではあまり言いませんが、(あえて言うなら色々な事が説明不足)この映画で描かれている物は、『プライド>友情>愛情』なのですよ。ストーリーの本筋が『臆病者の印である羽を返しに行く』(映画の7,8割はこちらに時間を割いてます)であるし、映画中、親友に元婚約者を譲る(つまり、友情>愛情)という事もあります。
 ところが!それから1,2ヶ月経って映画館で見たチラシや新聞紙サイズの宣伝ビラは、主人公とその婚約者のどアップの見出しに、なにやら壮大なラブロマンス&スペクタクルを思わせるような宣伝文句。『違う!これはラブロマンスではないよ!』とジャ●に注意されるよ!位なモノでした。実際、サハラにその羽が舞ってしまったら大変な事になります。ハリーの苦労は水の泡となってしまいます。この羽はそんなラブロマンスな意味合いは無いのですよ・・それに映画の内容も、Hレジャーがんばってんなー!とは思ったのですが、時代も考え方も国民性も情勢も今とは違う外国の話ですので、日本人には理解が難しい事が盛りだくさんでした。
 ですので、壮大なラブロマンスを期待して見に行った人は、本題のラブロマンスにストーリーが移るまで、1時間2,30分以上もサバイバル・アクションを見なければいけなかったワケです。

 と、まあ、ここまで読んでくださってありがとうございます。これが映画を見る際に少しでも参考になれば良いのですが・・・