旅の仲間感想

 映画を観る前に、一応タイトル位は知ってました。『名作古典ファンタジー』と。それが映画化されると知ったのは夏か秋頃でしょうね。歴史の先生にこの話題を振った事を覚えています。その先生も原作読んでて、とっても長い物語だ。とか言ってました。
 特に期待はしてなかったんですよ。キャストで知ってたのはイライジャ、マッケラン、リブ位でしたし、原作も読んでいなかったし。でも、RPGとか好きで、ファンタジーだ、という理由から楽しみにはしてました。初めは『ロードオブザリング』じゃなくて、『指輪物語』というタイトルで載ってましたっけ。
 で、いざ映画鑑賞!!
 普段から、映画を観た後にちょこちょこ感想を書くノートなんかがあるのですが、それによると、

《・・・エルフの兄ちゃんとヒトの兄ちゃんがかっこ良いよー それとCG!色々見慣れているけど、それでもビックリ!数にモノを言わせたっつーか。 続編は来年公開なんですね、よかった〜。こういう本格ファンタジーもいいなあ。イアン・マッケランは絶対生きてる!やっぱ迫力あるよ、この人。・・・》

 エルフはともかく、あの2人を『兄ちゃん』と表現してる辺り、やはりストーリーを追う事に手がいっぱいで、細かい所は見逃しがちだったようです。(笑)何せ、初めはどっちがゴルンでどっちがボロミアだ?というのがわかりませんでした・・・
 本格的にハマリ始めたのは、SEEが発売された辺りから。アチコチ走り回って、SEE売ってるトコさがしましたもん。こう、ボディー・ブローの様にじわりじわりと効いてきた感じです。
 さらに、ボロミアがいいなあ、と思い始めたのもSEE鑑賞後から。色々追加されたシーンあっての事でしょう。映画を観た時は、あまりいい印象ではなかったのです。まず、あの会議の時にすでに怪しい感じが(笑)で、カラズラス登頂中に指輪を見つめるシーンで、『ああ、コイツ絶対裏切るな!』と思い、ずっとそのまんま。で、アモン・ヘンでフロドから指輪を奪おうとした時、『ホラ見ろ!やっぱ裏切った!!』と、私の思惑は現実の物となります。ですが、その後のシーンですね。予想してなかったのは。何かから覚めたように、フロドに許しを請うボロミア。そしてメリピピのピンチに現れて、たった一人で2人をかばいつつ闘います。そして、ゴルンに看取られながら息を引き取る。びっくりしましたよ。彼はただの悪い人ではなかったんだなあ、と。この頃は各キャラのバックグラウンドなんてこれっぽっちも知らなかったので。で、ボロミアの最期のシーンを観ながら、『ゴメンね。裏切るだとか悪人だとか言っちゃって・・・スマン!』と反省しながらスクリーンを観ていましたよ。ハイ。

 と、まあ、ココまでが、原作などを知らなかった人間のLOR感想です。
 今SEEを観て、お気に入りのシーンがいっぱいですね。まずは、ボロミア全般(笑)。ええ、全部です。余すトコなく、大好きです。それ以外ですと、シャイアでのシーンが好きですね。子供たちにせがまれて花火を鳴らすガンダルフ。可愛い♪それを喜んで駆け回ってるホビットの子供たち。このシーンに限らず、誕生パーティーでの子供たちもみんな愛らしくて好きですねー。そしてまだ無邪気に楽しそうにしてるフロドとか。シャイアばんざい!
 後は、TTTのSEE鑑賞後だと、ガンダルフが調べ物をするってんでミナス・ティリスに行きましたよね。その時ミナス・ティリスの様子がチラっと見えるんですよ。泣きそうになりました。ココが、ここがボロたんの愛したミナス・ティリスなのね・・・もう2度と帰ることが無いのね・・そう考えると切ないです。
 総括すると、FotRはボロミア祭り、な作品でした。また、最初は悪人だと思わせ、その後ここまでホレさせてしまったショーンに感謝。彼の演技力なしではココまで好きになってなかったと思います。『弱さ』を『魅力』に変えてしまったショーン・ビーンはスゴイと思います。