ぼくの!わたしの!おししょーさま!!


信  楽: キミがレイジくんのお友達のナルホドーくんかぁ。
      オジサン、弁護士の信楽って言うんだ。ヨロシクね。はい、名刺。
成歩堂: 初めまして。弁護士の成歩堂龍一です。アナタも弁護士なんですか。
信  楽: キミの話は聞いてるよー。レイジくんの数少ないオトモダチだって。これからもレイジくんと仲良くしてね。
成歩堂: あ、はい。所で、信楽さん、名刺に『御剣法律事務所 所長』ってありますけど、これって…
信  楽: オジサンの師匠はね、レイジくんのお父さんの信さんなんだ。
成歩堂: ! 御剣の親父さん!?
信  楽: そっ。レイジくんが検事の道を選んだから、オジサンが事務所を受け継いだんだよ。
成歩堂: あの御剣が目標としてた人なんですよね。どんな人だったんですか?
信  楽: おっ、興味ある?
成歩堂: ええ。同じ弁護士として興味があります。
信  楽: いいねー♪じゃ、聞いてくれる?すっごい優秀で尊敬できる人なんだ。

《色々諸々》

信  楽: …所で、キミにはお師匠さんっているの?
成歩堂: モチロンです!綾里千尋という人で、ボクが殺人事件の被告人だった時に助けてくれたヒトなんですよ!!
信  楽: へー、女の弁護士さんが師匠なんだ。どんな人?
成歩堂: 聞いてくれます?キレイで、優しくて、依頼人想いで…そして、とっても強い人で。
      ボクの永遠の師匠です。
信  楽: 『永遠の師匠』かぁ。うん、ソレ良いね!今度オジサンも使っちゃおう。
糸  鋸: 何か盛り上がってるっスね。
成歩堂: うわっ!い、イトノコさん!
信  楽: あ、刑事くん。今ね、師匠のコトを話してたんだよ。
糸  鋸: あんた達の師匠と言うと…綾里千尋さんと御剣検事のお父さん、っスか?
信  楽: そう言えば、刑事くんの師匠は、馬堂刑事なんだよね?
糸  鋸: そうっス!自分にデカのいろはを教えてくれたソンケーする人っス!!
成歩堂: イトノコさんの師匠なんて、初めて聞きますね。
糸  鋸: おっ、おっ、聞きたいっスか?
成歩堂: 少しキョーミがあります。(…どんな教育をしてたのか)
糸  鋸: 馬堂刑事はヒトコトで言うと、『ザ・刑事(デカ)』ってカンジの人っス!
信  楽: ああ、確かに。初めて会った時はコワかったなー



千  尋: …色々盛り上がってるようね。
御剣信: …その様ですね(タテユキくん。褒めすぎだ)
狩魔豪: レイジ。キサマもワガハイを褒め称えてよいのだぞ。 パチーーーーン(指を鳴らす)
御剣怜待: えっ。今、ですか?
  ピシィィィィィッ
  豪 : ぬうっ!
狩魔冥: パパ。こんなトコロでそういうアレはどうかと思うわ。
  豪 : おお、メイ。お前でもいいぞ。思う存分父をh ビシィィィィッ ぐはっ
  冥 : 人前で恥ずかしいから止めてと言ってるのよ!
  豪 : …これが思春期というヤツか…
千 尋: 違いますよ。
  豪 : ぬっ!弁護士ふぜいがナマイキな!
御 剣: (綾里弁護士、ヨウシャ無いな…)
千 尋: あら。まだ『パパ』と呼んでもらえるだけ幸せな方なんですよ。
     世の中には『ちょっと』とか『ねえ』とか代名詞で呼ばれる父親がゴマンといるんですから。
  豪 : 何っ!メイに限ってそんな事は…
千 尋: …でも、コッソリ洗濯物を別にして洗われているのは確かでしょうね。100%の確率で。
  豪 : な、何だと!?
  冥 :(何で知ってるのかしら)
 信  :(あの狩魔検事に対して随分強気だな)怜侍。あの女性も弁護士、なのか?
御 剣: ええ。綾里千尋といって、成歩堂…私の友人の師匠です。
  信 : さっきのムチを振るっていた女性は、もしかして?
御 剣: 狩魔冥。狩魔豪の娘で検事です。
  冥 : 初めまして、オジさま。私は狩魔冥。息子さんの姉弟子よ。
  豪 : むっ!メイ!そこの弁護士にアイサツなど無用だっ! ビシィィィィッ!! ぐはっ
  冥 : 初めて会う人にはまずアイサツ!社会人のキホンよ、パパ。
  豪 : …もしかして、反抗期というヤツか?
千 尋: それも違いますよ。
  豪 : うるさいっ!ダマれ!ベンゴシ!!!
  信 : 異議あり!狩魔検事、本当の事を突かれたからと言って怒鳴るのは大人気ないですよ。
  豪 : またキサマか!

千  尋: …あの方が御剣さんのお父様?
御  剣: ああ。
千  尋: 貴方にソックリね。とても真面目で、真摯な人みたい。
御  剣: そう、だろうか。
信  楽: 何かコッチもにぎやかだね…って!レイジくん!その美女誰!?
成歩堂: あ、この人がさっき話したボクの師匠の千尋さんです。
信  楽: …初めまして。僕は御剣法律事務所の所長をやっている信楽盾之といいます。どうぞお見知りおきを。
千  尋: 初めまして。綾里千尋といいます。
信  楽: お弟子さんから話は伺いましたが、想像以上の美しさ…
千  尋: まあ。お上手ですのね。
信  楽: …僕は嘘は言いませんよ。そうだ、お近づきのしるしにハグをよろしいですか?
御  剣: シガラキさん!!
信  楽: あ、ちょっと、レイジくんジャマしないでよ。せっかくシリアスにキメてたのに!
成歩堂: ハグなんてダメです!日本人らしく握手か名刺交換にしておいて下さい!
千  尋: あら、なるほどくん。ハグくらい いいじゃない。
成歩堂: ダメです!
千  尋: まぁ。


御  剣: 所で、成歩堂。
成歩堂: どうした?御剣。
御  剣: この場をどうやってまとめるのだ?そろそろ収集がつかなくなって来た様だが。
成歩堂: そんな事ボクに言われてもなぁ。
      あ、狩魔検事…達、止めなくていいのか?大分打たれてるぞ、オヤジの方が。
御  剣: あれは…彼らなりのコミュニケーションだ。問題ない(多分)。
千  尋: どうかしたの?なるほどくん。
成歩堂: あ、千尋さん。その、どうやってこの場を収めようかなって。
千  尋: そうねぇ。こういう時は、いつもの”アレ”でいいんじゃないかしら?
成歩堂: ああ、”アレ”ですか。
信  楽: え、何?”アレ”って、オジサンにも教えてよー
     …できれば、貴女に具体的に教えて頂けると嬉しいのですg ピシィィィィッ ぎゃんっ
  冥  : フケツでフラチでフシダラでフキンシンなオトコね。ドサクサに紛れてレディに触れようなんて。
千  尋: 相変わらず元気なお嬢さんね。
成歩堂:(あれを《元気》という言葉で片付けていいのかな)
  冥  : 何か言ったかしら?成歩堂龍一。
成歩堂: い、いや、何も。コホン、では皆さん!そろそろ〆るのでお手を拝借!
信  楽: へへっ。まさか信さんやレイジくんと一緒にコレが出来る日が来るなんて。…嬉しいです。
  信  : 私も同感だよ、タテユキくん。立派になったね。
信  楽: 信さん…
馬  堂: …まったく。ようやくこの茶番が終わるのか。
糸  鋸: おやッサン、ワレワレも参加するっス!
馬  堂: だが、俺達は…
  信  : 馬堂刑事、いいではないですか。せっかくの機会ですから。
馬  堂: くっ…
糸  鋸: こっちは準備オッケーっスよー!
御  剣: だ、そうだ。頼むぞ、成歩堂。
成歩堂: では、皆さん!ご一緒に! せーのっ!!

全 員: 異議ありっ!!



【アトガキ】
 クロスオーバーです。最初は師弟にまつわる人達を集めて書いてたのですが、ここまで故人やら ゲーム中で会ってない人達を出したんだからあのキャラもこの師弟も…とこんなカンジになってしまいました。
 こういう人数の多い話はオチが大変なのですが(行き当たりばったりで書いてるのでオチを想定してない) 逆裁という事でありがちですが、異議アリオチになってしまいました。